■ あとがき

 Op.4がendを迎え、『Slow Luv』の本編は完結です。ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。あとSideを2本ばかしUpしますので、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。

 この話の登場人物にモデルはおりません。
 ただ色恋沙汰以外の音楽的エピソードは、私の体験や実際の時事が参考になっています。
 少しはかじったクラシックの世界でしたが、いざまとめるとなると、こんなお遊びな話でもいろいろ調べることがあって、知ったつもりでいたことも多く、ポケット楽典やらを取り出しては、頭をひねることもありました。調べたことは自分の中での裏付けする=自己満足がほとんどで、話に反映されているかどうかは怪しいところです。
 あと『音』を文字にするのが難しい。ここに出てくる曲を知らない人に、良さを感じてもらうのはどうしたらいいのか。そりゃ世に言う『ボーイズ・ラブ』(登場人物達が年食ってるので、あてはまるのか、この言葉?)なんだから、当然メインは恋愛方面、そんなに曲について書くこともないとは思ったのですが、基本的に自分の好きな曲を使っているので、ついつい書きたくなってしまうわけです。必要の有無も考えず。だからしつこいと思われた方もいらっしゃるでしょうね。 
 ともあれ、好き勝手に楽しく書いて完成したのは、本当に久しぶり。産みの苦しみを友人にうだうだと愚痴ったこともありましたが、なんとか終わって良かったです。

 『Slow Luv』終了後の恋愛物は、主人公が中原りく也(さく也の弟)とピアニストのユアン・グリフィスです。
 続編ではないので、エツやさく也はほとんど出てきませんが、始まりましたらまた読んでやってくださいませ。更に登場人物の年令が上がりますけど(笑)

 連載期間中、コメントを頂いた方、とても励みになりました。ありがとうございました。
 
                                                       紙森けい




■ 『Slow Luv』のWフィルについて

 『Slow Luv』で中原さく也と曽和英介が所属しているWフィルとは、オーストリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を参考にしています。
 
 ウィーン・フィルは1842年にその活動を開始した、歴史あるオーケストラです。その母体はウィーン国立歌劇場付属のオケで、フィルのメンバーはすべてここの楽団員であり公務員。国立歌劇場の仕事をこなしつつ、フィルとしての活動もすると言う形態になっています。
 音楽監督や常任指揮者を置かず、指揮者はすべて楽団員の秘密投票で決められ招かれます。また自分たちの音にこだわるあまり、「ウィーン音楽院の出身者で現フィルメンバーに指導を受けた演奏者」、「女性演奏家の不採用」、「オーストリア製楽器の使用」などと言った厳格な決まりを守って来ました。しかしそれも時代に応じて変容し、今では女性や外国人も採用され、ウィーン・フィルの伝統的な音の継承者の一人として、オケを構成しています。
 三年の試用期間を経て、正式楽団員となります。

 『Wフィル』ではあまりにまんまだったな…と、反省する今日この頃。 
  





■ 永遠に(今回のB.G.M)

 2000年発表のゴスペラーズ14枚目のシングル。
 それまで鳴かず飛ばずだった彼らを、押し上げた曲です。
 アメリカのBlack Soulのヴォーカル・グループ 14カラットソウルがこの曲を英語でカヴァー(アカペラ)していて、とても日本の歌とは思えない仕上がりになってますが、個人的にはunplugged version(言わばアコースティック)が好き。
 


     

                                   
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